アナニスト失格で落ち込む

アナニスト失格で落ち込む

自分はすっかりアナニストで、そっちの快感も一通り経験していると自負していた。
アナル付近に痔核があるために、たまに硬いうん◯をしたり、飲み過ぎて調子が悪いと、腫れて痛みが出ることがある。

軟膏は常に所持している。指に小豆ほどの量を乗せて、アナルに突き入れると、丹念に周囲に塗り込む。少々の痛みは愛おしい。
痛むのは肛門付近なので、奥まで入れる必要は無いが、何となく女性のあそこに指を入れているつもりで、深く入れてくねくねと指を蠢かせると、身体の奥が疼いて来る。

一時期、アナニーにハマったが、やり過ぎて痔核を腫らして懲りてから、すっかりと遠のいてしまった。

最近は仕事も忙しく、のんびりとオナニーする気分にもなれない。
ふと、アマゾ◯でアナルバイブ、エネマグラで検索すると、それ系がわんさかと出てきた。
電動でリモコン付きで、内側に反ったシリコンの妖しいフォルムは、アナルから挿し込んだら前立腺を刺激して、果てしない快感を産むことがリアルに想像出来た。アナニストの端くれとしては、これを使って快感の海に溺れてこの疲れを癒やすしか無いと考えた。

早速、青い太めのものと、黒で陰嚢と陰茎を差し込む穴が連なっているものを選んだ。

最近はプライ◯会員になっているので、休日前でもポチッとやればお急ぎ便になって、翌日に最寄りのコンビニに到着する。

翌日午後には到着メールが来た。わくわくを抑えきれない。
箱を開けて、2本同時に充電を開始した。1時間もすると充電は完了したようだ。
オナニーでたまに使うローションを取り出すと、青の角に塗りたくった。
スボンを脱ぎ去り、パンツを膝まで降ろすと尻を上げて、青の角の先をアナルに当てる。
指の様にヌルっと入ってくるのを想像したが、ズキンっという激しい痛みがアナルを襲った。我慢をして先を押し込むが、その後が入っていかない。
(ううっ、そんな馬鹿な!)
 ゆっくりとほぐそうと頑張っても痛みは増すだけだった。
 諦めて洗って、定規を当てて測った。太い部分は32ミリあった。昔使ったエネマグラを取り出して測ったら22ミリだった。
 黒い方は30ミリだった。こちらも挑戦したが、敢え無く敗退した。
 コメントを読み返すが、これが太いなどと一人も書いていない。
 自分はまだアナニストには全く到達出来ていない現実を知らされた。

 アナルは無謀な挑戦を批難するようにジンジンと痛みを伝えていた。
 二つを箱に詰めると、グッズ箱の奥に仕舞った。当分再挑戦は難しいだろう。

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