探偵竿事情 第四巻 淫泉事件(26)

探偵竿事情 第四巻 淫泉事件(26)

 菜々美が目覚めると、先程までの淫らな世界が夢だったように、お堂の中は静まり返っていた。
 どれ程時間が経ったのか分からなかった。真っ暗なお堂にはろうそくの灯りがチラチラと揺れ、ささくれた古い木の床を照らしていた。
 床には、犬を留める様な真新しい鎖が二本伸びていて、部屋の床に打たれた古い金輪に止められていた。そしてもう一方を目で追うと、自分の首輪に繋がっていた。
(夏祭りの衣装合わせに来ただけなのに、なんでこんなことに?)
 むしろの上に寝かされていて全裸だった。着てきたワンピースや下着は周囲に無かった。横に寝ていたので、腕や脇腹に藁の跡が付いていたが、痛みは感じなかった。
 鎖のもう一方は、頭の上を通って後ろに延びていた。
 鎖が絡まないように、寝返りをうつと、全裸の女性の背中が目に入った。美しい背中のカーブは細い腰から豊満な臀部へと続いていた。
(あっ、あやめさん!)
 腕を立てて上半身を持ち上げ、顔を覗き込んだ。起こそうと思ったが、美しく安らかな寝顔だったので躊躇した。あやめの美しく円錐形に盛り上がった乳房や、ほっそりとした腰に見惚れた。
(あやめさんって、こんなに綺麗な身体だったんだ……)
 あやめの乳房や慎ましやかな乳首を見ていると、股間がじんわりと暖かくなり、喉の乾きを覚えた。
 頭の上の方の手を伸ばせば届く場所に、湯呑みとヤカンが置かれていた。
(これって……。また何か入ってるかも……)
 それでも、喉の乾きの方が強かった。
 這い上がって、身体を起こすと膝を崩して座った。
 ヤカンを持つと、中の液体を湯呑みに注いだ。匂いを嗅ぐと、ただの冷たい麦茶の様だった。
 湯呑みを口に付けて、一気に飲み干した。冷たい液体が喉から胃に流れ込んだ。
「ふぅ、美味しい……」
 乾きが癒えて、ほんの少し安心したのか、ふっと声が漏れた。
(安心してる場合じゃないよね。一体どうなってるの?)
 首輪が外れないか試したが、革製のガッチリとした首輪で、留具のところには小さな鍵が付けられていて、自分では外せそうに無かった。
(今は何時なんだろう? お母さん、心配してないかな?)
 ろうそくの灯りが作る自分の影が、お堂の壁をゆらゆらと動いた。
 頭を動かすだけで、鎖がチャリチャリと鳴った。
 その音であやめが目覚めた。
「菜々美さん?」
 あやめは起き上がると、全裸のまま菜々美に抱きついてきた。顔を菜々美の乳房に埋めて、震えながら嗚咽を漏らした。
 菜々美も泣きそうになったが、ぐっと堪えた。
「大丈夫、あやめさん、私も一緒だよ。お茶飲む?」
 あやめは顔を上げると、こくりとうなづいた。黒く長いまつ毛に涙が溜まっていた。
 菜々美はヤカンからお茶を湯呑みに注ぐと、湯呑みは一気に冷えた。あやめの口元に持っていくと、あやめは身体を起こして、美味しそうに飲んだ。
「ふぅ……」
「あやめさん、落ち着いた?」
「うん」
 うなづいたものの、あやめは突然何かを思い出したように身体を震わせた。
 菜々美はあやめの身体を優しく抱いて、手のひらをトントンと背中に当てた。
「お堂の中に入ったら、扉を閉められて。着替えるために全裸になれって言われて……。立っていたら、長老といつも一緒に居る老人に羽交い締めにされて。それから……」
「あやめさん、もう良いよ。私もその少し後に来て、同じことされたの。なんでこんな酷いことを。信じられない……」
 いきなり自分の身に起きたことが、未だに信じられなかった。しかも、村の長老自らがこんな事をするとは思いもしなかった。
 二人は抱き合ってしばらくじっとしていた。
 菜々美の胸に顔を埋めていたあやめの息が、乳房に掛かった。しばらくはそのままじっとしていたが、その息が乳房を撫でるように吐かれて、妖しい気分になりそうだった。
(こんな時に……。私ったら淫乱なのかしら?)
 太腿に乗せていたあやめの頭を上向きにさせ、息が乳房に掛からないようにした。
 だが、あやめは起き上がって、菜々美を横にさせると、菜々美の乳房に顔を埋めながら、抱きついたまま横たわった。
 菜々美の乳房から下に、あやめの柔らかな身体が貼り付いていた。菜々美もあやめの腰に手を回して抱きしめた。肌の触れ合う心地良い感触にうっとりとして全身の力が抜けた。
 あやめの唇が、菜々美の乳房の突起に触れると、菜々美の身体にピリッと電流が流れた。あやめの唇から吐かれた息が、乳首を撫でるように通り抜けると、菜々美は身体の奥底に、ぽっと火が付くのを感じた。
(あやめさん? わざとじゃないよね?)
 菜々美は下半身に湧いた火が、乳房や乳首に刺激が与えられる度に大きくなることに不安を感じた。
 あやめの指先が、菜々美の腰を降りて尻の膨らみを撫でていた。その指が尻の割れ目に入ってアナルに触れると、菜々美の身体はビクンと震えた。
(これ以上はダメ! 止められなくなる)
 菜々美はあやみを性の対象として見たことはなく、そんな事はあり得ないと思っていた。
 菜々美は、あやめを抱きしめていた腕を緩めて、身体を離そうとした。
 あやめの顔は菜々美の乳房から離れなかった。
 あやめの唇が開き、赤い舌が顔を出して、チロリと菜々美の乳首を舐めた。
 快感がビーンと菜々美の背中を突き抜けた。
「あん! だっ、駄目よ。あやめさん。そっそんなこと!」
 あやめの指先は、菜々美のアナルから更に前に降りて菜々美の股間をさらりと撫でた。
 あやめの細い指先は、菜々美が止める隙を与えずに、菜々美の濡れた肉びらを掻き分け、淫芽をクリクリと擦った。
「はぁ、嘘! ああん、あやめさん、だっ、だめよ! ううっ!」
 菜々美はあやめの頬を両手で掴んで、顔を乳房から剥がして、その顔を覗き込んだ。
「あやめさん、長老達に見られてるかもしれないから止めて!」
 菜々美は必死で訴えたが、あやめの目には生気は無く、にやにやとした顔をして、涎を垂らしていた。
 あやめは、首輪の鎖を引きずって身体の向きを変えると、シックスナインの形になり、菜々美の股間に顔を埋めた。
「あっ、あやめさん、ダメよ!」
 あやめの美しい鼻が、菜々美の陰毛に埋まり、その奥のクリトリスをほじるように動いた。舌は既に濡れ始めた肉ひだの間をペロペロと縦に動いた。
「菜々美ちゃんのここ、美味しい……」
「うう、だめなのに……」 
 菜々美はどっと身体の中に流れ込んできた快感に抵抗できなかった。あやめの舌は、的確に菜々美の快感ポイントを舐めた。性の快感は、強い毒のように菜々美の身体を犯した。四肢に力は入らなくなり、思考はどんどんスローになっていった。
「ああっ、あやめさん、そっ、そんなことされたら……。ううっ、ああっ」
 菜々美は悶えながら、あやめの太腿を両手で掴むと、それが当然であるように、あやめの股間に顔を埋めた。あやめのつべつべの内腿が頬を擦ると、何とも幸せな気分になった。柔らかな陰毛は甘い香りがして、思わず息を吸い込んだ。抵抗していた自分が馬鹿に感じられた。
 鼻をその中央部に埋めると、あやめの蜜が鼻に付いた。とろとろの蜜を淫芽に塗るようにして鼻で擦り上げた。自分が擦るほどにあやめの舌の動きは激しくなり、身体の芯から湧き上がる快感は強くなった。
 あやめは細い指を、菜々美の蜜壺に沈めて、淫芽の奥を押さえるようにうねうねと動かしま。更に舌で内腿やアナルをぺろぺろと舐めた。
 指を腟内で動かされる度に、激しくももどかしい快感が菜々美の下半身を襲った。
「ううっ、あやめさん、駄目よ! そんなことをされたら……」
(だめ! もっと太いのが欲しくなっちゃうから!)
 菜々美の脳裏には、さっきまで自分を陵辱していた男根が浮かんでいた。自分の下半身を熱く貫いていた男根を思い出すと、腰が蠢いた。あやめの尻の間を貫いていた、黄金の観音様が欲しくなった。
(あやめさん、だめだったら、ああん、欲しい! 太いのが欲しくなっちゃう……)
 菜々美は、その欲求をあやめに伝えるように、人差し指に中指に絡め、二本の指をあやめの肉壺にグサリと射し込んだ。
 あやめは激しく下半身を震わせて喘いだ。
「くうう、ああん!」
 あやめも菜々美に負けじと、同じように二本の指先を絡めると、菜々美の蜜壺にググッと挿入した。
 菜々美の瞼の奥の男根は、激しく自分の股間を出入りしていた。
「ううっ、逝くっ!」
「ああっ、私も逝く!」
 二人はほぼ同時に絶頂を迎えた。互いの指先を激しく締め付けながら蜜をトプトプと吐き出し、四肢を硬直させた。快感が脳内をぐるぐると廻った。

 菜々美達から見えない暗がりで、長老とその連れは、二人の絡み合う姿を見ていた。酒の入った徳利を、盃に傾け合うと、黙ったまま乾杯をして、酒を飲み干した。
「ふふふっ、二人で始めちまうとはなぁ。さて、また若い身体を愉しませてもらおうかな」
 連れは立ち上がると、菜々美に向かって歩いた。
 あやめの股間に顔を埋めていた菜々美を仰向けにすると、シックスナインの形で覆いかぶさり、菜々美の口に半勃起の陰茎を押し込んだ。
「うぐぅ、うう! ああっ、観音様!」
「うひゃひゃ、観音様かぁ、そりゃ良い! 観音様を大きくしてもらおうじゃないか」
 菜々美は陰茎を吸いながら舌で顎をくりくりと舐めた。
 連れの凶悪な陰茎はすぐに大きく膨れ上がり、菜々美の口いっぱいに広がって固く張った。
 連れは若々しい陰毛の叢を舌でついばみながら、菜々美の口の奉仕の快感に酔った。くちゅくちゅと音を立てながら、懸命に陰茎を舐めている姿に愛着が湧く気がした。腰を少し浮かせると、ググッと降ろして、肉棒を菜々美の喉奥に押し込んだ。
 菜々美は嫌がりもせずに、その肉棒を喉奥に迎えると、頭を振って更に快感を与えた。
 連れは余りの快感に喘ぎながら、菜々美の両足を広げて、股間に吸い付いた。
 若々しい少女の淫口は、プリプリの肉羽根や奥のヒダヒダも美しく、ろうそくの明かりに蜜を反射させてキラキラと輝いていた。
「くふぅ、なんていい口じゃ! しかもこの下の口も最高じゃないか! お嬢ちゃん、そろそろ観音様が欲しいかい?」
 連れは、菜々美の唾液に塗れた肉棒を菜々美の目の上で、軽くしごいた。
「はい! 下さい! 菜々美のあそこに、観音様を入れて下さい」
「よしよし、では、自分で入れなさい」
 長老は仰向けに寝ると、肉棒は天を向いて立ち上がり、ろうそくの明かりに照らされて黄金色に輝いた。
 菜々美は起き上がると、連れの骨張った腰を跨いで、淫口に肉棒を充て、腰を沈めた。
 熱い肉棒が疼いていた菜々美の下半身に埋まった。想像以上に太く熱い塊を下半身に感じ、怖くて動く事が出来なかった。
 連れが腰を小刻みに動かし始めると、肉棒は膣壁に擦れて、チリチリとした快感が湧いて広まった。
「ふおう、めんこいのぉ」
 連れは、前かがみになって腰を振り始めた菜々美の美しい顔や、乳房や白い身体を快感にまみれながら眺めた。シワシワの両腕を伸ばして、たわやかに揺れる乳房を包んで、乳首を転がした。
「あはんっ、ああっ、良い!」
 連れは菜々美の首輪に繋がった鎖を引いて、菜々美を抱きしめると舌を絡めあった。両手を腰に回して押さえると、下から激しく腰を突き上げた。
「ああっ、そんな事されたら逝っちゃいます! ああん、ああっ! 逝く!」
 菜々美の身体は魚のようにビクビクと跳ねた。何度も震えたあと、連れの身体の上でぐったりとなった。
「くくくっ、なんとも良い逝きっぷりじゃわい。長老、そっちはどうじゃ?」
 連れのすぐ隣で長老は、横たわっていたあやめのバックから肉棒をあやめの腟内に入れて、背中に舌を這わせて、両手で豊満な乳房を揉みしだいていた。
 あやめは涎を垂らしながら喘いだ。
「ああっ、熱い、大っきい! 気持ち良いです!」
「いやぁ、こっちの娘も締まりが良くて最高じゃよ。肌はピチピチでなぁ。気を反らしたらすぐにでも逝ってしまいそうじゃ」
「ふむ、では、この二人は夏祭りまで囲っておくか」
 菜々美とあやめは、首輪を付けられたまま、荷車に乗せられた。むしろを掛けられ、何かの香りを嗅がされると、二人の意識はすっと落ちた。

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