美淫パラダイス 第一巻 下僕(2)
山田和夫は、午後ハ時ニ分発の朝と逆ルートのバスに乗った。
この時間帯は十五分毎になり、八時のバスはこれだと思った。乗客はまばらだったので、一番後ろの右側に座った。
バスは低く唸りながら街中を走った。
和夫の目は、次のバス停を探していた。バスは、数分後に彼女の降りたバス停の反対側に停車すると、後ろのドアが開いた。
朝と同じ白いブラウスに黒のタイトスカートの彼女がステップを登って現れた。車内を見回すと、真っ直ぐ和夫の方に歩いてきた。
彼女は和夫の隣に座ると、和夫に触れるほど腰を近くに寄せた。
「こんばんは。和夫君、晩ご飯は食べた?」
和夫は甘い香りと、触れる腰の柔らかさに緊張しながら答えた。
「いいえ、まだです」
「そう、じゃ、私の家で食べる?」
(え? まさか! いきなり家? それって怪しいよね? マジについてって大丈夫かな? でも、朝はあんなに気持ち良い事をしてくれたんだし。名前も知られてるもんね)
「はっ、はい!」
「うふふ、良い返事ね。そういうハッキリとした男の子、好きよ」
彼女は和夫の顔を真っ直ぐに見て微笑んだ。
甘いコロンの香りが強くなった。肩までの漆黒の黒髪に、色白の顔が美しく映えた。睫毛は黒々として、目は少し潤んで見えた。鼻筋は通り、唇はぷっくりとして艶々と光っていた。白いブラウスの胸は大きくせり出して、ボタンの隙間からブラジャーが覗けた。黒のタイトスカートから豊かな太腿が惜しみもなく出ていた。和夫は今朝の痴漢の快感をリアルに思い出し、股間の奥が疼いて起き上がるのを感じた。
「あ、あのう、聞いても良いですか?」
「もちろんよ、何?」
(なんで名前を知ってるんだは愚問だよなぁ)
「おっ、お名前はなんとおっしゃるんですか?」
「美麗よ。ミレって呼んでね。和夫君とはカズくんでいい?」
「あ、はい! ミレさん、勿論です」
「うふふ、ミレで良いわよ」
美麗の右手が和夫の左手に乗せられた。
少しひんやりとした手に和夫はドキドキとした。その手が和夫の手を取ると、美麗の太腿に乗せられた。
和夫の心臓は、更に高く鳴って耳鳴りがしているようだった。
美麗の手が離れ、テントを貼り始めた和夫の股間に置かれた。ズボンの上から陰茎に触れられただけなのに、強い快感が股間を襲った。
自由になった和夫の手は、美女の黒いタイトスカートの太腿に乗っていた。暖かくて、しっとりと手に馴染むような上質なスカートの生地に、うっとりとしながら手に力を入れた。その手を太腿に沿って上下させると、短いスカートの裾を越えて、生肌に触れた。
(ああっ、スベスベしてなんて素晴らしい手触りなんだ!)
痴漢の時とは違い、美女の生肌を堪能する余裕があった。スカート越しより、やはり生が素晴らしかった。
膝上十五センチほど露出した太腿を撫でながら、内側に向けて手を滑らせた。内腿は暖かく、さらにスベスベとして柔らかだった。内腿を撫で上げると、美麗の太腿はひくひくと震えた。その反応が美女の太腿に触れている実感を強くさせた。
内腿の上には、和夫が求める神秘な部分があった。そこに向いて手を登らせたいが、スカートが邪魔していた。
モタモタしていると、美麗が腰を軽く浮かせた。
和夫は内腿に入れていた左手を抜き、右手に替えてスカートを押し上げた。スカートは太腿の上まであらわに捲れて、白のスキャンティに包まれた股間が見えた。
真っ白な太腿の内側に、純白の白い布が、女性の神秘な部分を覆っていた。
和夫は、内腿やスキャンティが描く美しい曲線に息を呑んだ。
(はぁ、凄いよ! なんて美しいんだ!)
左手を美麗の背中に回した。ブラウス越しの背中に触れた手や腕から、暖かさが染み込んできて、この美女を抱きしめているような気分になった。
内腿を撫でていた右手の指先を、スキャンティにそっと押し当てた。中央に溝が出来ていて、上部は少し浮き上がってフワフワとしていた。上から覗くと、白い布の脇から黒々とした縮れ毛がはみ出していた。
始めて触れる女性の縮れ毛に興奮した。縮れ毛に指を絡めながら、スキャンティのクロッチの内側に指を入れた。こんもりとした茂みに指が埋もれた。
(ああっ、お姉さんの陰毛に触れてるんだよね! こんなとこに触れられるなんて! 興奮しちゃう!)
美麗の手は和夫の股間に乗せられたまま動かなかった。それだけでもジンジンとした快感が腰を包んでいたが、まだ自分の指に神経を集中させられた。
縮れ毛の辺りをまさぐっていると、美麗の息が少し荒くなった気がした。
「カズくん、もっと下を触って……」
「は、はい!」
和夫は口内に溜まった唾を飲み込むと、スキャンティの中の陰毛に触れていた指をゆっくりと下に降ろした。
(さあっ、いよいよ女の人のあそこを触るんだ!)
指を少し降ろすと、陰毛は途切れて、ぷよぷよとした柔らかな皮膚の重なりを感じた。スキャンティの白い布が覆い、見えてはいないので、指先の感触だけが頼りだった。だが、柔らかな皮膚が複雑に入り組んで重なり、その形をイメージすることは出来なかった。
(一体どうなってるんだろう? どうやって触ったら良いのかな? とりあえず、下まで降りたら、おちんちんを入れる穴があるはずだよね?)
指先で秘肉を軽く押しながら降りた。ビラビラとした肉のひだを指先に感じると、突然その間に指先が埋まって、ぬらりと滑った。
(あっ、凄い! 蜜が溢れてる。これが濡れるって事か! おっ、お姉さんのあそこが濡れてるんだ! それって感じてるって事だよね?)
和夫の見るビデオでは、モザイクで隠された未知なる世界だった。指先はぬらぬらと二つの肉の壁の間をスムーズに滑ったが、その中はどうなっているか謎だった。
(おちんちんが入るとこって、どこなんだろう?)
指先で濡れた皮膚を上下に掻くようにすると、美麗ははっと息を吐いて身体を震わせた。その度に美麗の美貌は淫らに歪んで甘い香りが強く漂い、和夫の股間に置いた手がぴくりと動いた。
和夫の指先は女陰を通り抜け、アナルに触れた。アナルのシワは柔らかくてふよふよとしていた。
(ああ! お姉さんのお尻の穴に触れてる! なっ、なんて幸せ! でも、本当に感じるところはココじゃないよね)
和夫は濡れた女陰に指先を戻し、肉ビラの間を上下に撫でた。
(うーん、分からない! どうしたら良いんだろう?)
美麗は、和夫の指先が迷い始めたのを感じたのか、和夫の耳元で囁いた。
「ああっ、気持ち良いわ! でも、その上にクリトリスがあるの」
「ごめんなさい。女性のここを触るのは始めてで……」
美麗はいい香りの息を和夫の耳元で吐いた。
「うふふ、大丈夫よ。私が教えて上げる。すぐに上手くなるわ。今触ってる上の方に、クリクリとしたところがあるの。それを探してみて」
和夫は指先で探るように上下させながら、上に登らせた。濡れていた溝を出て、縮れ毛までの間は、ふよふよと皮膚が入り組んでいた。縮れ毛から下を、順に指先で押し回していくと、コリッとしたシコリの感触を感じた。
「あはん」
美麗が甘い吐息を吐いた。
「あっ、これ?」
「ああん、そうよ! それをたくさんいじってみて!」
和夫は指の腹で、そのシコリをゆっくりと撫で回した。それは徐々に硬くなり、存在感を浮き立たせると同時に、美麗の喘ぎ声が大きくなった。
「ああっ! ああん! 良いわよ!」
(これがクリトリスかぁ! 女の人が凄く感じるとこなんだね)
和夫の指先は乾き、少し動かしづらくなってきた。
(そうだ、あの下の蜜を使おう!)
指先を肉ビラの間に降ろすと、蜜はさっきよりどっぷりと溢れ出ていてアナルまで達していた。その蜜をアナルから指で掬い上げるようにして、クリトリスまで運んだ。美麗のクリトリスは更に勃起して突き出し、下から蜜をすくい上げた指先が、偶然、その皮を捲り上げた。
美麗が突然上を向いて、小さな叫び声を上げた。髪から爽やかなシャンプーの香りがパッと舞った。
「ああ! いやんっ!」
「あっ、ごめんなさい!」
美麗の激しい反応に、和夫はうろたえた。
「違うの! カズくんの指がクリトリスの皮を捲ったから、いきなり感じちゃったのよ。凄く気持ち良いわ。怖がらないで、もっと触ってみて」
「はい!」
和夫は少し自信を持ち始めた。指先で蜜を掬い上げ、クリトリスの皮をゆっくりと捲り、真珠のように粒のはっきりとしたクリトリスに塗りつけながら、指の腹で擦った。指先を往復させるたびに美麗の背中は熱くなった。身体をひくひくと震わせながら、ハイトーンの喘ぎ声を上げて、セミロングの黒髪を揺らした。
和夫はその反応を愉しみながら、クリトリスの愛撫を続けた。だが突如、自分の股間の快感が激しくなって、指先の集中力が鈍った。
美麗の手が、ズボンのチャックを降ろして、その中に入り、パンツの穴から和夫の肉棒を引き出していた。始めて女性を感じさせ、興奮していた和夫の肉棒はそそり起ち、旬を過ぎた松茸の様に傘を大きく開いていた。美麗の手は、絶妙な力加減でその表面の皮膚を擦った。
寄り添う女性の暖かさを感じながら、スカートの中に手を入れ、その指先で女性の秘部を触り、肉棒を触られる快感は凄まじかった。柔らかな女性の手で肉棒を擦られる感触は、今までのオナニーとは全く別物の快感だった。更に自分の愛撫で、美しい女性が甘い吐息を吐くのを実感すると、狂いそうになるくらいの興奮を感じた。鍛錬でそれなりに長く持つと自負していた和夫の陰嚢は痙攣を始め、今にも暴発しそうだった。
「ああ! ミレさん! 駄目です! そんなことされたら逝っちゃいます!」
美麗の手は肉棒から離れると、玉袋をズボンの外に引っ張り出して、ヤワヤワと揉み始めた。
「すごい! 朝逝ってるのに、もうパンパンね」
射精間近で張りつめていた陰囊は、揉まれるに連れて柔らかくなり、射精感は少し治まった。
「ああっ、凄い! じんわりと気持ち良いです」
美麗は顔を耳に寄せて囁いた。
「うふふ、カズくん、おっぱいも触って」
「はっ、はい」
和夫は身体を美麗の方に向けて更に密着すると、背中に回していた左手を、美麗を抱くように前に回した。
ブラウスの大きな膨らみに、左手を這わせた。手のひらで大きく包み込むと、ブラウスの手触りの奥に、しっとりとした柔らかさを感じた。余りの興奮に、思わずギュッと握りしめると、美麗は喘ぎ声を上げて、和夫の耳に舌を伸ばした。
ブラウスのさらさらとした感触の下にブラジャーが擦れていた。その衣擦れを愉しむように手を這わせていると、ブラジャーのトップの下に硬いシコリが現れた。
(お姉さんの乳首が勃起してるんだ! これを触ると気持ち良いはずだよね? ああっ、凄い! 触ってみたい!)
和夫は震える手で、ブラウスの胸のボタンを掴むと、上下に三個外した。
ブラジャーのカップが直に手に触れた。カップの厚い部分は下半分程で、上部は薄いレースが覆っているだけだった。レース越しに乳首の存在がハッキリと分かった。それをコリコリと上下に擦ると、美麗の喘ぎは激しくなった。
右手のクリトリスをいじる感覚は掴めていた。指先に肉ビラから垂れる蜜を掬っては、人差し指、中指、薬指の腹で、クリトリスを撫で回した。
ブラジャーの上部からレースの下に指先を入れた。柔らかな生の乳房を指の腹に感じた。
(ああっ、なんて柔らかいんだ! 指が溶けちゃいそうだよ!)
グリーンピース程の乳首が指先に触れると、美麗の手が、和夫の肉棒をぐいっと掴んだ。
(お姉さんも、凄く感じてる! もしかしたら逝かせられるかもしれないぞ!)
女性が逝く瞬間は、ビデオで嫌というほど見ていた。それが本当に逝っているかは分からなかったが、今のこの美麗の反応は、逝く間際の反応だと確信した。
(焦っちゃ駄目だ! ゆっくりとしなくちゃ)
右手の人差し指と中指でクリトリスを挟んで揉み上げ、左手の中指と薬指に乳首を挟んで圧っしながら、乳房を揉んだ。
「ああっ、カズくん、上手よ! ああっ、凄い!」
美麗の身体が震え始めた。美しい顔の眉間にはシワがより、下唇をギュッと噛み締めていた。甘い香りは強くなって和夫を包み込んだ。美麗の右手は和夫の肉棒を激しく上下に動いた。
この女を逝かせたいという本能が、和夫の射精を長引かせた。肉棒の快感が腰から全身に回って、美麗のクリトリスと乳房を触っている両手にも回っていた。触っている快感と、触られている快感が体内で混じり合って、全身が素晴らしい性の快感に満たされた。
「カズくん! 逝くっ! はぁ! 良い!」
美麗の身体は数秒間硬直してから、ビクビクと跳ねた。
(やった! 逝かせたぞ! 凄いよ! お姉さんが逝ってるんだ!)
和夫は始めて女性を逝かせた興奮を感じながら、一仕事を終えて、緊張から放たれたような気分になった。ほんの数十秒がとても長く感じた。美麗に握りしめられた和夫の肉棒はひくひくと蠕き、陰囊は張り詰め、鎌首からは我慢汁が垂れていた。
「カズくん、上手だったわ。ご褒美よ」
美麗は少し腰を引くと、和夫の股間に顔を寄せた。
(えっ、まっ、まさか?)
強烈な快感が、亀頭を襲った。
美麗は柔らかな頬と鼻を亀頭に擦り付けると、くんくんと鼻を鳴らし、ピンクの舌を伸ばして、先端の鈴口から溢れ出した我慢汁を舐めた。
「うふふ、いい香りで美味しいわ!」
余りの快感に、和夫は身体を硬直させて背筋を伸ばした。眼下では、黒髪の女性の頭が股間で動いていた。
美麗の唇が開いて、和夫の鎌首はその中に飲み込まれた。
グチュグチュと肉棒を吸う音が響いた。
(ああっ、これがフェラチオか! なっ、なんて気持ち良いんだ! ああっ、身体の奥から魂を抜かれてしまいそうな心地良さだ!)
美麗は口の中で舌を動かして、鎌首のアゴから胴体を舐め、鎌首を頬の内側に擦らせた。
和夫は両手を美麗のブラジャーの下に入れて、生乳房を揉みながら、凄まじいフェラチオの快感に身を泳がせた。
既に限界は超えていた。パンパンに張っていた陰囊の栓は、一気に外れた。
「ああっ! ミレさん! 逝きます! 逝く! うう、出る! 出ちゃう!」
凄まじい快感を伴って、肉棒の中を白液が走り抜けた。全身が快感の波に飲み込まれて、喘ぎ声を漏らすことしか出来なかった。
美麗の唇は鎌首をキュッと締めて、それが吹き出すのを待っていた。
亀頭からドピュドピュとザーメンは吹き出して、美麗の口内に溢れた。肉棒は大きく脈打って、数十回の波動を引き起こした。
激しい噴出が終ると、美麗は一旦口を離して、口内のザーメンを嚥下した。再び肉棒に吸い付いて、残りのザーメンを吸い出すように吸っては舐めた。
和夫はその淫らな行為を、放心しながら眺めていた。
ふっと窓に目をやると、バスは和夫の家の前を通り過ぎていた。
美麗は顔を上げて、ブラウスのボタンを止めた。
「カズくん、次よ」
和夫は我に戻ると、まだ硬い肉棒をズボンに押し込んだ。