月曜日の午後２時、港雄介は雑居ビルの狭いエレベーターを４階で降り、港探偵事務所とプレートの貼られた事務所に有りがちなベージュのドアを引いて開けた。
　「おはようございます」
　雑居ビルの事務所には珍しい、涼やかな若い女性の声がした。
　「おはよう。今日は栞ちゃんなんだね」
　「はい、雄介さんは誰が良かったですか？」
　靴を脱いでスリッパに履き替え、窓際の自分の席に座ると、すぐに冷たいお茶が注がれたグラスが出てきた。
　「もちろん、栞ちゃんが良かったよ」
　「あら、まあ、嬉しい」
　小川栞は純白のブラウスに、白と黒とピンクのチェックのベストに同色の小さなリボンを付け、膝上二十センチの黒のスカート姿だった。医療機関にありそうな制服だ。色白の面長で目はパッチリとしていて、鼻筋は美しく、口は小さめで、漆黒のロングヘアは額の真ん中で分けて肩まで流していた。和服が似合いそうな美女だ。
　「その制服はまた新しい奴だよね？」
　「はい！　みくちゃんのチョイスです。どう思います？」
　「すっごく良い！」
　「良かった。みくちゃんも喜ぶと思います」
　「皆、お揃いなの？」
　「はい。沙紀ちゃんの分もあります。みくちゃん、知り合いのコスチューム屋さんから、かなり安く買ってきてくれましたよ」
　「へぇ、すごいね」
　船宿失踪事件が解決して、三人がこの事務所に居着いてから、事務所内は、雄介一人だった頃より見違える様に綺麗になった。リノリウムの床は青色の絨毯になり、事務器具も徐々に新しい物に入れ替わっているような気がした。
　栞は雄介の前でくるりと回って見せた。黒のスカートから真っ白な太腿が露わに覗いた。スレンダーな体にフィットした制服は雄介の欲情をそそった。
　普通の男性で、二十五になったばかりの制服美女を間近で見て、ピクリともしない方が異常だろう。雄介は普通より性欲は強く、四十代に入っても衰え無かった。
　「栞ちゃん、良いねぇ。それで、今日の仕事は？」
　「浮気調査が一件残ってます。その他はまだ入金待ちですね」
　「そっか。なら夜からだねぇ。栞ちゃん、こっち来てよ」
　「はい」
　栞は笑みを浮かべながら、雄介の手が届く位置に立った。
　雄介は栞の腰に両手を添えて、背中を向けさせると、両手の指先で、黒のスカートの下部から盛り上がった部分までをゆっくりと撫で上げ、指を開いて尻の膨らみで円を描いた。
　「うん、栞ちゃんのお尻の柔らかさまで伝わるいい生地だねぇ」
　親指で栞の尻の膨らみの下部を押して揉んでいると、早くも体中の血液が下半身に集まり、股間の一物はむっくりと立ち上がって、ジーンとした快感が昇ってきた。
　「あんっ、雄介さん。栞、気持ち良くなっちゃいます」
　栞は、雄介と会うのは久しぶりだったので、エッチはご無沙汰だった。雄介の指先の愛撫は栞の感じる部分を的確に押さえてくるので、直ぐに股間が潤うのを感じた。
　雄介は立ち上がると、栞の尻の谷間に股間の膨らみを当てて、背後から制服の栞を抱き締めた。股間が熟れきった桃に埋まるような果汁感を感じ、快感がぱあっと拡がって行く。抱き締めたスレンダーな身体が、腕の中にすっぽりと収まると、溶けて行きそうな程柔らかくなり、甘い香りが雄介を包んだ。胸に手を当てると、ベストの上からでも豊かな乳房の膨らみを感じた。
　「うん、本当にいい制服だね」
　「あん、雄介さんの硬いのが、気持ちいい所に当たってます」
　「どれどれ？」
　雄介は腰を下げ、下部から栞の尻の谷間に押し付るように競り上げると、硬い膨らみが栞の股間を深く抉った。
　「はあん、雄介さん、気持ちいいです」
　「ああっ、栞ちゃん、俺もだ。舐めてくれる？」
　「はい」
　雄介が椅子に座って脚を開くと、栞は脚の間の絨毯に膝立ちになった。
　栞は白く細い指で、雄介のズボンのベルトとホックを外してジッパーを降ろした。既にパンツの中で陰茎は膨らみきっていた。パンツの穴から出しても良いが、雄介がフェラチオだけで終わるはずは無いし、それでは栞にも不満が残る。
　「雄介さん、腰を上げて下さい」
　雄介が腰を上げると、ズボンとパンツをすっと膝下まで下げた。
　むんっと、汗と精の匂いを発しながら、パンツで押さえられていた陰茎は直立して、更に太さを増した。
　栞は手を添えると、肉棒に頬ずりをした。
　「あんっ、雄介さんの、今日も逞しくて素敵」
　つるっとした美女の頬が陰茎を撫でる快感が股間を突き抜ける。息が止まるほど美しく淫らな瞬間だ。淫靡な言葉が、小さくて艷やかな唇から発せられるのを聞くと、背筋が泡立つ。艷やかな黒髪が、太腿をくすぐるように這い回る。それさえも快感となって肉棒を奮い立たせる。股間が気持ち良くなる程に、股間の一物に力が漲っていく。
　「すごい！　雄介さんの傘が開きました」　
　栞はルージュを雄介の傘に塗るように唇を触れさせた。
　雄介は声も出せずに、その淫靡な挙動を、押し寄せる快感と共に目を見開いて受け止めた。
　栞はピンクの舌を延ばすと、股間の玉と竿の間の汗を舐め取り、柔らかな鼻で竿の裏を擦りながら、チロチロと舐め上がった。
　焦れる様なゆったりとした動きに、快感は一層高められていく。おざなりなフェラチオでは無く、慈しむ様に、肉棒の隅々に舌が這わされた。陰嚢が競り上がって、この女に精を植え付けたいというドロドロとした本能が、下半身から脳髄に送られる。ぴくぴくと陰嚢の根本が蠢いて、透明な玉が亀頭の先の割れ目に浮き出す。栞はそれを見つけると、小さな口で啜って舌で舐め取った。その一触れさえもが快感となって伝わって来た。
　栞の唇が開いて亀頭を咥えていく。傘の開いた大蛇の頭のような亀頭だけで、栞の口は一杯になってしまう。それでも大蛇の喉元に舌を這わせながら、懸命に喉奥に挿し込んでいく。半分程で喉に到達するが、栞は更に奥に押し込む。溢れ出る唾液が肉棒の根本でキラキラと光っている。
　信夫は激しい快感を感じながらも、辛そうな栞が気になる。
　「栞ちゃん、そんなにしなくて良いよ。もう俺もしたくなってきた。ソファーに行こう」
　雄介は、陰茎を外した栞の口元から溢れ出る唾液を舐め取ると、ズボンとパンツを脱ぎ捨て、栞の手を取って応接セットのソファーに移動した。

　ソファーもいつの間にか真新しい白い革製に変わっていた。雄介は一銭も出して居ないので、三人がどうにか工面してくれたのだろう。
　栞を寝かせると、脚を開かせてその間にうつ伏せになり、黒のスカートから出ている太腿に吸い付いた。艶々の太腿の肌に舌を這わせると、舌が蕩けそうなほどスベスベで甘い。くんくんと鼻を鳴らしながら、栞のスカートを顔で捲って、内腿を舐め上げていく。
　「あはん、雄介さんのエッチ！　ああん」
　スカートが腰まで捲れ上がり、雄介の鼻先が栞のスキャンティーの股間に当たると、甘い喘ぎ声を漏らした。
　白のスキャンティーはどっぷりと濡れて、黒い陰毛やピンクの肉ビラが透けて見えた。スキャンティーの布の上から、さっきのお返しをするように、優しく溝に沿って舌を這わせた。甘いネバネバとした汁が、栞のスキャンティーの隙間から溢れ出ていた。
　「栞ちゃんのおまんこ、ずぶ濡れだよ。フェラチオしてただけなのにすごいね」
　「ああん、いやん、だってぇ」
　栞は雄介の陰茎を舐めている間中、口内の太い竿が自分の肉穴を出入りする想像をしていた。それだけで、どっぷりと濡れる程気持ち良かったが、雄介の舌が、優しく肉溝を往復する快感は凄まじかった。栞の身体がひくつくのを捉えると、そのポイントでは舌を硬くして押してくる。その快感に四肢を突っ張って身悶えしていた。荒い息を内腿に感じると、みだらな気持ちが高まっていった。
　（ああっ、雄介さんの顔が私の股間に！　ああん、いやらしい！）
　更に舌はクリトリスを捉えると、執拗に舐め回してきた。その快感に栞は耐えきれず、一気に頂点に駆け昇った。
　「ああん、いやっ、逝く！　逝きますぅ！」
　栞の肉穴がピクピクと蠢いて、白濁した液を吐き始めた。
　雄介はしたり顔で、クロッチを捲ってその液体を舐め取った。
　「うーん、栞ちゃんのお汁、美味しいよ」
　「はぁ、はぁ、ああん、もう！　雄介さん！　あんまりイジメないで下さい」
　「うん、そろそろ入れるね」
　雄介は栞のスキャンティーのクロッチを捲ると肉穴をさらけ出して、亀頭を当てた。ゆっくりと腰を押すと、にゅぷりと亀頭が栞の肉ビラの奥に埋まった。同時に栞の美しい顔が、快感に歪んだ。眉間にシワを寄せて、唇を半開きにして、大きく息をしていた。雄介はその顔が大好きだった。肉棒を奥に進めると、栞の愛液で覆われた肉壁のひだが、ぐちゅぐちゅと音を立てながら肉棒と擦れ合って、快感を二人の身体に刻み込んだ。
　根本まで押し込まれると、栞は胎内の奥深くまで雄介が入っているのを感じて、幸せな気分になった。
　「ああん、雄介さんのが奥まで来てる。はあん、良い！」
　逝ったばかりで、まだひくついている膣内は素晴らしく気持ち良かった。雄介はその味を確かめるようにゆっくりと腰を動かした。
　制服姿の美女の股間に股間を押し付ける。覆いかぶさって、黒髪に顔を埋めてしっとりとした感触を味わい、快感に喘ぐ唇に舌を捩じ込んで、舐め回して甘い唾液を啜った。その間も肉棒を膣内に擦らせて、快感を二人の体に撒き散らした。
　「ああんっ、逝くっ、また逝きますぅ！」
　栞の激しい収縮が雄介の肉棒を襲った。雄介の玉袋も上がりきって、何時でもこの美女に精液を注ぐ準備は出来ていた。
　ビクビクと快感の波に跳ねる美女を見下ろしながら、雄介はかろうじて射精を我慢して乗り切った。
　（まだ一日が、始まったばかりだもんな。たっぷり楽しまないとね）
　栞の波が治まると、まだ勃起している肉棒を抜いた。
　栞は起き上がって、栞の愛液にまみれた肉棒から白濁して垂れている愛液を舐め取り、ティッシュで優しく拭いてくれた。
　「まだ逝かないんですね」
　「うん。栞ちゃんと一日居られるからね。勿体無くて」
　「嬉しいです」
　抱きついてきた栞の柔らかな舌を吸いながら、しっとりとした黒髪を優しく撫でた。