「一度だけですよ」の嘘

「一度だけですよ」の嘘

「一度だけですよ」っと切なくも最高の思い出をもらって後悔は無かった。
時折、彼女が埋めてくれた隙間がひどくスカスカで寂しい夜があるくらいだ。

夏は流れるように過ぎた。寂しさを仕事と酒で紛らわせると、それなりに隙間は狭くなるようだ。
自分からの連絡はピタリと止めた。「未練を引きずることが、彼女の幸せにならないのであれば止める他は無い」 そうやって自分を抑えた。

夏のうだるような暑さがふっとやむ季節になった日、彼女からご飯の誘いメールが来た。会わないほうが傷には良いだろうが、自分には避ける理由は無い。
いつもの本屋で立ち読みをしながら待った。
「こんばんは。待ちました?」
「ううん。たいして。どこにする?」
「イタリアンが良いかな。ちょっと飲みたいし」

まだ二ヶ月も経っていないのに少し遠くなった気がするのは、自分がわざと開けている距離なのだろう。
小さなテーブルに向かい会い、生で乾杯した。彼女の笑顔を見ると、今の彼に対する小さな嫉妬心で心の奥がざわめいた。

「最近、ぜんぜん連絡くれないですね。避けてるみたいだし」
「そりゃ、まぁ。仕方ないだろう」
「そうですよね……」
なんとなく言いたいことがありそうだったが、惚気を聞くのは勘弁だ。彼の悪口でも出ようものなら、自分は何を言い出すかもわからない。

ワインを一本空けて酔い覚ましに河原を歩いた。
途中で二人並んで川面を見つめた。やはり言い出すきっかけくらい作るのは礼儀だろう。
「そんで、どうなのさ、彼とは」
「実は、別れちゃいました」
「早っ」
「だって、マザコンなんですもん」
彼には気の毒だが、こちらはハッピーだ。まったりしていたモノクロームの世界が急に色づいた気がした。
別れかたらと言って自分と付き合ってもらえると思うほど楽天家ではない。酔った頭で言葉を選んだ。
「そうなんだぁ、じゃぁ、またご飯に誘えるね」

夏の終わりの夜風が気持ちよい。川のゆったりした流れに対岸の灯りがにじんでいた。
後ろに回り込んで、肩に手を当てると、軽く抱きしめた。
嫌がる気配は無い。
そのまま手を柔らかな胸に這わせた。彼女の腰に当たった股間の肉棒が大きく膨らんだ。

「良かったら、部屋に来ませんか?」
「うん」
そこから彼女に部屋は数分の距離だ。部屋に入ると、彼女はシャワーを浴びた。
焦る必要はない。コンビニで仕入れた缶チューハイを飲みながら待った。
彼女が出ると自分もシャワーを浴びた。女性のいい香りが充満していた。

浴び終わると、部屋は小さな常夜灯だけになっていた。布団をかぶって向こう側を向いていた。
布団に入り込むと、後ろから抱いて素肌を合わせた。少しひんやりした肌はさらさらして気持ちがよい。肉棒が大きくそそり立って彼女の尻肉に当たった。

仰向けにしてキスをした。柔らか唇を舌でなめた。そのまま口の中に割り込ませて彼女の甘い唾液を吸った。
肉棒を腰に押し付け、手は乳房を揉んだ。柔らかくも張りのある乳房は素敵だ。小さな乳首を舌で転がすと声が漏れた。
「ああん、ああっ、うん」

布団を捲り上げて、足を持ち上げると草むらに肉棒を這わせながら、乳首を吸った。草むらはいつの間にか潤みだした。彼女の果汁が肉棒とビラビラの間にあふれ始めた。

股間に顔を埋めて彼女の泉の汁を舐め、肉ビラに舌を這わせた。栗をなぶるとぶるぶると体が震える。足を押さえつけて鼻を栗にこすりつけながら、肉ビラの間に舌を埋めた。
「ああん、恥ずかしい」
恥ずかしがりながらも甘いあえぎ声が漏れた。

肉棒を泉にゆっくりと沈める。相変わらず締りが良い。
「ああん、ゆっくり、お願い」
小刻みに出し入れしながら奥に進めた。最後まで入れて彼女を抱きしめると、彼女の両手も自分を抱きしめた。

そのままゆっくりと腰を前後させた。最高に幸せな結合で、快感が次から次へとあふれ出した。
彼女を横に寝かせると、後ろから射し込む。両足で彼女の足を押さえつけて、両手で抱きしめて手を乳房と乳首に這わせる。
「ああっ、ううっ、良いっ」
動きを封じて自分のペースで突く。彼女のキツイ膣穴にも徐々に慣れ、少々大胆に攻めても我慢が出来るようになってきた。

数分攻めてバックにして激しく突いた。
最後は正常位で腰をぶつけ合った。彼女の股間から大量の果汁が出てシーツを濡らした。
「ああん、逝く、逝っちゃう!」
彼女の強烈な締め付けにあわせて自分も我慢のたがをはずした。
肉棒が大きく震えて精液が飛び出した。同時に最高の快感が二人を訪れた。

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